第1回 東日本大震災の教訓

令和4年2月4日

▲東日本大震災から、もうすぐ11年が経とうとしている。何時も思うのはあの経験は「首都圏」の人たちにとって、大震災の印象を軽微なものにしている気がしてならない。「帰宅困難者」という英単語にはない経験を、515万人もの人々がしたことは事実なのだが。▲展示会で首都圏にある企業の防災担当者と話をしていると、想定する頭の中には東日本大震災の時のイメージしかない。「耐震仕様の建物は大丈夫、ゆえに人間の身体も無事。電気・ガス・水道あたりのライフラインが一つくらい怪しいかな。交通機関が止まって3日間社内で足止めをくらうのか」というような感じで。▲「マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率70~80%」これは首都圏直下型地震や南海トラフ地震への日本政府の発生予測である。震源地は我々の足下直下であり、未曾有の大災害は想像を超えていくだろう。思えば阪神も東日本もこの季節だった。もう一度、自宅の災害食の賞味期限を確認しておこうか。

 

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