第6回 プラスチックから見た人類

令和4年9月20日

▶今年の夏はコロナに翻弄されながらも、移動制限のない中、久しぶりに多くの人が旅行を楽しんだようである。そして夏といえば海という方も多く、4、50年前に比べ確かに湘南江の島辺りの海も、一見随分と綺麗になった気がする。しかし本当に海は、綺麗になったのだろうか。▶海亀の顔面に、プラスチック製の白いストローが刺さったショッキングな映像を、ご覧になった方も多いかと思う。この頃、CMでもよく見かけるSDGsやサスティナブルという言葉であるが、プラスチックゴミからそのSDGs とつながる世界を考えてみたい。 ▶1950年ごろから石油を原料に、大量生産されるようになったプラスチック。軽量で形を作るのに適し「自然分解」されない便利なもので、家庭用品から電化製品、医療品にまで幅広く使われてきた。産業革命以降の人類の営みを「地層」に例える「アントロポシーン」とい う考え方で見ると、まさに現代の地層は「プラスティック層」と言っても過言ではない。 ▶ただ厄介なのは、適切に処理されず廃棄されたプラスチックからは、環境に悪影響を及ぼし人体にも有害な「環境ホルモン」が溶出していることが、社会問題化したことも記憶に新しい。その他にもマイクロ化したプラスチックゴミの海洋問題が 、近年国際社会でクローズアップされている。 ▶弊社でも「加圧加熱殺菌処理」を行う上でも、7年、10年という長期保存に求められる機密性の高さや耐久性を考えても、レトルトの「プラスチック容器」の存在は欠かせない。防災備蓄とSDGsや環境問題は、沢山の目標の中で複雑に絡み合っている。 ▶ここに1つのデータがある。スーパーなどでよく目にする、レンジでチンするタイプの「パックご飯」に使われているプラ容器と、自社のレトルト容器のプラスチックの量を比較をしたものだ。「パックご飯」1食当たりの使用プラスチック重量は16g。それに対し弊社の「レトルトご飯」1食(200g)当たりの使用プラスチック重量は4gであり、その使用量は約4分1だ。あくまで試算ではあるが、「パックご飯」を「レトルト仕様」にすることができれば、年間約120トンの炭酸ガス削減効果をもたらすことができ、地球温暖化の要因の一つを減らすことにつながる。 ▶進化と利便性の追求、止められない経済活動、地球規模の未曾有の災害の襲来。そして地球環境の保全という相容れない難問を、我々人類はどう解いて行くのであろうか。聞き慣れない疫病も含め、我々はもう一度、自然に対し真摯に謙虚な気持ちで向き合い、日々の暮らしを「丁寧」に見直し、生きていくしかないのであろう。

 

 

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